こんにちは。
ここ数日、お正月から多くご注文を頂戴しております関係で毎日遅くまで制作を行っております。現在のところ、ご注文をいただいてから製造配送まで、いつもより少しだけお時間を頂戴しておりますことをお許しくださいませ(おおよそ1週間弱)。
そして先週から今週は、フジヤエービック様への納品分のBaby Sheepの仕込みから制作まで心血注いでの制作を行わせていただいておりましたが、昨年末より多くのお客様にお待たせをしてしまいまいましたことを心よりお詫び申し上げます。。何とか、今週はLove Phoneシリーズという、イヤホンとジョイントするタイプの納品分を終了致しましたが、mini-miniタイプとDockタイプも来週中には納品できればと思いますので、宜しくお願い致します。
★Baby Sheepの構造について
Baby Sheepは世界的に超レアで音楽制作現場で語りぐさになっています、史上もっとも音楽的で心に響く音質と言われている1950年代の「スロヴァキア銅」の特別軍需用天然シルク巻リッツワイヤー(60芯)を3本使い、丹念にカスタムメイドする最高にナチュラルで音楽的な弊社フラッグシップケーブル「Sieve Sheep」のポータブル版です。
音の特徴は、ナチュラルかつアナログ的なサウンド。所謂LPレコードのようなアナログ感がありつつファットで柔和ながら解像度も高くワイドレンジ。デジタルポータブルサウンドに、アナログ的スパイスを盛り込むには最適といえるケーブルです。(その代わりに機器相性も問われます)
お客様のレビューもこちらよりご覧いただけます。
http://wagnus.exblog.jp/15865809/
但し、少し本来の音が鳴るまでエージングが必要です。じつはBaby Sheepは構造上、エージングが結構必要なケーブルとなります。内部の線材構造からくる磁場安定と、接点に使っているハンダの仕様から、大凡10時間近くはエージングが必要となります。エージング方法は、普通に使っていただくか、もしくはこちらの弊社が無料配布している、エージング用ファイルをダウンロードいただき、再生していただくと最適です。
https://files.me.com/wagnus/2t15j3.wav
※但し無断二次販売は硬く禁じます。コピーや掲載はOKです。
これを行いますと、音が安定してきます。
さて、じつはBaby Sheepに関して、なかなかと皆様のお手元にお送りの製造に関しては、どうしても時間がかかってしまいます。理由は、このケーブルに使う線材がいわゆる「特殊調理食材」ともいえるような、非常に難解な製造工程を経て制作をしなければ本来の音がでないからなのです。
製造工程としてはこんな感じです。
1:線材を3本使って、まずは機械でツイスト処理を行う
2:1本づつ先端のシルクを除去し導線60本をばらけさせる(片側3本、計6本を処理)
3:非常に危険な業務用剥離剤で導線に添付されている釉薬を除去
(この時、防毒マスクとゴム手袋を装着しての作業)
4:剥離剤を丁寧に無水アルコールで消毒クリーニング処理
5:装飾メッシュに通す作業
6:そしてようやく本格的組み立て作業
というように、1〜5までの作業に鬼のように時間と労力が必要となります。
しかし、それを行う価値がこのケーブルにはあり、もう正直全行程で魂を注いで製作を行わせていただいております。
因みに当初は、なかなかと製造のコツを掴むまで時間が掛かってしまい、量産が困難だったのですが、ここ数日でコツを掴んできましたので、なんとかある程度の量産ができるようになってまいりましたので、今後はペースを上げて御提供できればと思っております。
もし宜しければ、是非お手元に1つ置いていただけると嬉しいです。
(それでも、ちょっとお届けにお時間が掛かってしまうかもしれませんが・・)
お求めはこちらよりどうぞ。
http://www.fujiya-avic.jp/products/list.php?search.x=0&search.y=0&name=WAGNUS