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ポータブルオーディオ(iPod等)

iPhone4SのオーディオDOCKケーブルアウト音質の実力 (iPhone4とiPad2との比較レビュー)

Twitter / HaRu_WAGNUS


先日のiPhone4Sと他機種ヘッドホンアウトの音質比較レビューに引き続き今回はDOCKケーブルアウトの音質比較を掲載したいと思います。この辺りも、ポータブルヘッドホンアンプや、カーオーディオ、オーディオ機器をiPhoneを繋げて使われたい方にはキニナルところかと思います。


今日はDOCKケーブルアウトの音質比較レビューです。

DOCKケーブルアウトの機種別の音質変化は、どのようにあるのだろうか?という検証を行いました。

DOCKケーブルアウトはこういう感じで、ドックのラインアウトから音を出します。
iPhone4SのオーディオDOCKケーブルアウト音質の実力 (iPhone4とiPad2との比較レビュー)_e0153314_1914530.jpg



音声のDOCKアウトのメリットとしては、iPhoneのヘッドホンジャックの「アンプ部」を使わず音声出力だけをデジタル→アナログ変換した音質をヘッドホンアンプやオーディオ機器に繋げて そのアンプ部で音を増幅して楽しむことができるというものです。その為、性能の良いアンプを使えばiPhoneのヘッドホンジャックアウトを超えるサウンドで音楽を楽しむことができるわけです。

現在、この方法で音楽を楽しまれる人は非常に多くなってきています。ヘッドホンアンプの数もかなり多くのオーディオ会社より販売されてきておりますし、消費者の選択肢が増えて裾野が広がっているのは確かですね。

他にもDOCKを直接挿して楽しめるようなステレオも多くあります。この辺りの機種もどんどん高性能化されていっているようで一般化する日も近いように思います。


ということで、DOCKアウトの音質の違いがどうでるのか、というものをiPhone4SとiPhone4とiPad2の3機種をポータブルヘッドホンアンプに繋げて試聴を行いました。

試聴曲のメインは、前回同様にRADIOHEADの最新アルバム「THE KING OF LIMBS」からの1曲、「Separator」をチョイス。

http://www.youtube.com/watch?v=F3oRhwOcQ3w

前回書き忘れていましたが、データは非圧縮のWAVファイル44.1khz 16bit再生となります。


試聴に用いたのは、今回もモニターヘッドホンであるAKG K702とイヤホンでもチェックすべくモニターライクな BANGS & OLUFSENのEarset 3の二通りで入念に検証しました。


まずは、iPhone4から聴く。
うん、これはヘッドホンアウトの傾向に非常によく似ています。基本がそこにある印象です。そこにプラスしてヘッドホンアンプの性能の良さが加味されている印象です。ということで、音質傾向の詳細は前回のヘッドホンアウト音質レビューを御参考ください。

http://wagnus.exblog.jp/15935847/



次にiPhone4Sで試聴。
なるほど・・これもやはりヘッドホンアウトの傾向に凄く似ているのですが、このiPhone4Sの良バランスで出力されているおかげで、ヘッドホンアンプの性能の良さを活かしやすい音質に変貌しています。解像度抜群、バランスもよく芯のあるサウンドが、ヘッドホンアンプの良さとマッチして好印象です。僕のヘッドホンアンプは、とてもウェルバランスなものですが、クセのあるものを使えば、おそらくそのままの特徴をつけて、高音質に再生すると思われます。しかも解像度がいいので、そこまで高額じゃないアンプでも良い音で聴けそうです。iPhone4S・・結構万能性が高いかも・・。


そして最後にiPad2で聴く。
ふむ、これもヘッドホンアウトの音傾向と同じです。そしてちょっと高級感のあるメリハリあるサウンドといえます。iPhone4Sの方が、ワイド感があり全部の音がドンと出ている感じですが、こちらは大人な印象。なので、案外ROCKとかを聴くのであれば、iPhone4Sの方が良いかもしれません。あと解像度の面においては、iPhone4Sに軍配があがるかも。iPad2は、やはり中低域がパワフルに鳴る傾向があるので、その分繋ぐ機器によっては、モヤッとする音にもなり得ると思います。特に圧縮ファイルのmp3などでは顕著に出るでしょう。その為、できればiPad2には、非圧縮ファイルを入れて、結構高級めなアンプに繋いだ方が、実力を発揮するように思います。はまると、これが恐らく現段階では一番良さそうです。


総評として、iPhone4Sは流石にApple社がスティーブ・ジョブズの遺作として出しただけあって、やはり実力があります。音のメリハリ、バランスの良さなどは見事に洗練されました。しかも良い方向になっているようです。


ヘッドホンアウトのレビュー時、非常に納得のいかないサウンドであった為、残念に思いましたが、ちゃんとエージングを済ませたら、こんなにもしっかりとした音に変貌したことには嬉しい誤算でした。スタジオやオーディオの機器というのは、エージングをすることで本領を発揮するというのは常識なのですが、iPhoneも例に漏れずだった、ということでしょう。あーよかった。

因みに余談ですが、僕は車のカーナビとしてもiPhoneのアプリを使っているのですが、その際にiPhoneと車のオーディオアンプを繋げて音声を出力しています。これがiPhone4の時は、正直いって音が篭もり気味で音楽再生や音声出力をしても気に入らないサウンドだったのですが、iPhone4Sにしてから、気のせいか、音がクリアになり聞き取りやすくなったのです。おそらく、これって気のせいじゃなく、iPhone4Sの効果なのだろうと、今では確信しています。あとA4プロセッサデュアルコアになったお陰で、GPS機能も凄くよくなり、カーナビアプリのGPS追随機能の狂いも生じにくくなり、凄く安定しています。カメラ機能もかなりいいですよ~!



ということで、総じてiPhone4Sは良い!! 


と纏めさせていただきます。笑


それではまた。


左「iPhone4」  右「iPhone 4S」 
iPhone4SのオーディオDOCKケーブルアウト音質の実力 (iPhone4とiPad2との比較レビュー)_e0153314_14224487.jpg



併せてお読みください。
WAGNUS. iPod関連ブログ記事
http://wagnus.exblog.jp/i27
by wagnus. | 2011-10-23 16:05 | ポータブルオーディオ(iPod等) | Comments(0)

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