先日の11/26に開催されましたStrandberg Meeting2013というguitarの試奏説明会に参加させていただきました。本日はそのレポート記事となります。
About .Strandberg*
先ずは.Strandberg*について・・
Strandberg*はスウェーデンに工房を構えるギターブランドです。
七年前に.Strandberg*のMaster Luthier(ギター製作職人)であるOla Strandbergさんが立ち上げギターブランドです。.Strandberg*の特筆すべき点はErgonomics、人間工学に基づいたギターという点です。可能な限り人間への自然な環境を配慮したギターというコンセプトのギターです。
そのGuitarに詰まっている要素を少し説明させて戴きます。
・Headless Guitar
一般的なギターと違い.Strandberg*ギターのweightはとても軽く、3kgに満たない軽量なボディは凄く特徴的です。人間工学の観点から肩への負担を減らすために重量を軽くするヘッドレスを採用しています。ヘッドレスにすることにより全体のバランス、重心をより安定させることに成功しています。またヘッドレスのためボディをより軽く、また多様な軽い材を使うことが出来るという面も作用して、バランスとweightの軽さの両立を実現しています。
チャンバー構造や独自パーツによるレスポンス、サスティンの加減。更にカーボンファイバーをネックに使うことでとても反りにくい構造となっています。四季の気候の変動が激しい日本にとって心強いギターと言えます。更に強度が増した恩恵によりでネック材により多様な材を使うことも可能になったそうです。様々な要素が関係し、総量の軽量化に成功しています。またボディシェイプも特殊な為、座って弾く際の様々なプレイスタイルにマッチします。
・Fanned frets
扇状に打ち込まれたフレットにより弾きやすさとピッチ感が向上し、とてもリラックスしながらストレスフリーに手首への負担を掛けることなく弾くことが出来ます。指板上の移動、スムースなフィンガリングが可能です。
・Endur Neck Profile Neck
EndurNeckというネックがとても平面な形をしており、親指をこの平面に置くことにより安定性の向上、手首への負担を減らして弾くことが出来ます。またネックグリップトップからネックエンドがハイフレットにかけて1弦側へと移行する形状となっておりより高度なプレイをサポートします。
ざっくりと纏めますと人間工学に基づく多くの要素と様々な独自パーツを使ったマルチスケールのヘッドレスギターとなります。
私も実際に弾いてみましたが、先ず驚くのはその軽さです。肩への負担はとても軽減されます。そして.Strandberg*のこだわりのElementsが詰まっており、レスポンスの早さやサステインの加減も良く、完成度をみてもプレイアビリティを損なうことなく発揮できるギターです。フィンガリングのスムースさ、ストレスフリー、肩、手首への負担の無さはとても良く感じました。ハードな練習等に手首を痛めることなく、より楽しくギターを弾けると感じました。
Ergonomicsって面白いです!
唯、Fanned fretsやEndurNeck等は少し好みが分かれるかな?といった印象です。ヘッドレスなのと独自の要素はどうしても好みが出てしまうかと思われます。プレイされるジャンルにもよるとは思いますがProgressive,Fusion,Metal,Jazz等の方以外にも、またヘッドレスは苦手・・・という方にもとても洗練されたElementsが詰まっているので触る機会があれば是非。とてもユニークなギターです。
Boden CL7
GuitaristであるChris Letchford's Signatureです。
Boden8
8弦モデルとなります。
Masvidalien proto
GuitaristであるPaul Masvidal signatureのPrototypeです。
Strandberg #1
Strandbergユーザーである方の所有されている大変貴重な#1です。
またオーダーのWait listが今現在で550人待ちということでその際の状況にはよりますが2~3年は待つことになりそうです。
日本国内にはAES .Strandberg*のギターは12月中にはMusic Land KEY様の方に複数本入荷されるので機会があれば是非1度体験してみてください。(Bodern7,Bodern8,Masvidalien,Boden CL7)
今回の試奏説明会にPlayerの方だけでなく、Luthierの方や、専門の学生の方も来られておりました。
8弦や10弦の多弦のものや、スミソニアン博物館に飾られたドイツのベースブランドのRitterを模した9弦、BlackmachineのB2を模したモノから比較対象にとAgile等を持ちよられた方等皆様の楽器愛が非常に感じられる一時でした。
私が持参していたWAGNUS.Snow WhiteはMasvidalien protoに繋がれておりました。ケーブルを取り出した際に「これは・・・?」「噂のケーブルですね初めて見ました」とお声を戴きました。嬉しい限りです。
とてもフレンドリーに進み、いつの間にか時間が経ってしまうというStrandbergMeeting2013でした。StrandbergMeeting2013に参加し関わった皆様、.Strandberg*のMaster LutiherのOla氏、主催とまたこのギターのDealerであるShun nokina氏に感謝致します。とても楽しい一時を有り難うございました。
大石