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新発売のBELDEN 5320FJ RCA Cable WAGNUS.special. について

お陰様で、既に多くのお問い合わせや、お買い求めをいただいております、弊社取り扱い「BELDEN 5320FJ RCA Cable WAGNUS.special.」につきまして、幾つかの情報を明示させていただきます。

まず、当ケーブルは出品ページにもありますとおり、単線(非メッキの純銅)の18AWG×2芯構造というBELDENでも高品質なプレナムケーブルとなります。また、既に他社より発売されていたものとは違い、こちらは「FHDPE-発泡高密度ポリエチレン絶縁」仕様の、単線タイププレナムケーブルの最高峰のケーブルなのです。

他のプレナム単線ケーブルの殆どは、電気特性にあまり優れないPVC(ポリ塩化ビニル)やLSPVC(低発煙性難燃ポリ塩化ビニル )絶縁であったり、良くともPE(ポリチエレン)タイプとなりますが、こちらは空気層を絶縁体に入れることで、更なる電気特性に優れた素材で、オーディオケーブルの絶縁体でも良く使われる製法の「発泡高密度ポリエチレン」となっている最上位タイプです。FHDPEの電気特性の良さは、テフロン系に匹敵するほどとなりますので、BELDEN 88760などの特性にもかなり近い性能をもった、しかも単線のケーブル、ということが云えます。


尚、そろそろ目に余るので、あまり書きたくはないのですが、こういうことも書かなければいけませんね・・。他社にて「LSPVCとはBELDENの最新技術から生み出された新素材構造です。」という記述が書かれていますが、これは全く違います。低発煙性難燃ポリ塩化ビニル(low smoke polyvinyl chloride =LS PVC)は、ダイオキシン問題などの公害や、火事などの際に煙りを少なくだすために開発された、1990年以前の環境素材技術で、電気特性に向けた新素材ではありません。こういうことだけは、釘を刺しておきたいと思います。



さて、気を取り直して・・・

その高性能絶縁仕様非メッキ単線の「BELDEN 5320FJ RCAケーブルタイプ」を、弊社では音質をどのようにデザインするかを、幾日も考察し実験を散々行ってきました結果、A・B・Cの3パターンをご用意することに致しました。


Aは特殊配線と特徴的な中域の出方でのサウンドメイク。
Bは更に芸術性に昇華したサウンド。
Cは敢えてのWestern Electric全盛期サウンドを意識したサウンド。



この中でも、敢えてのCのパターンをご用意したのには理由があります。


やはり、ヴィンテージオーディオ業界において、Western Electricという偉大なメーカーのサウンドは永遠のものとなっており、今でも多くのファンがいらっしゃいます。そしてWAGNUS.でも、Western Electricのワイヤーやケーブルや勿論機器のサウンドを多く聴いて参りましたが、その濃厚で濃密な音楽的アメリカンサウンドを再現できたら・・と常々思っておりました。

それには当然、本物のWEの単線ケーブルなどをうまく組み合わることで、その真髄ともいえる独特なサウンドは作れるのですが、如何せん製作時間やコスト面でロスが生じてしまい、安定した供給をお客様にすることが困難でした。しかも、正直WEのサウンドは独特な為、万人受けするものではありません。特にピュアオーディオを愛する方々には、向いているサウンドではないのです。

そこで、弊社が目を付けたのがこのケーブルでした。

まず特徴としては、非常に高性能な構造でありつつ、太い単線仕様。そして周波数特性においては、WEを当然ながら遙かに上回る仕様でありながら、今までの弊社の経験から加工次第ではWEのような中域の濃厚さをだしつつ、艶も出し、更には解像度を突き詰めることもできると踏みました。

そして結果的に生まれたのがCパターンです。このサウンドは1度是非お試しいただきたいものとなっております。製法については、完全機密とさせていただきますが、かなりWestern Electric三昧という、弊社がオークションで販売し、大好評をいただいておりますRCAケーブル(30000円也)に近い感じで制作しています。

但し、先に書きました通り、WEそのままのサウンドを目指したものではありません。その特性に近づけつつ、オールラウンドにも使える方向性を目指したRCAケーブル、という傾向にあります。

逆にいえば、いいとこ取りです。

こういうアイディアこそが、今後求められるものと信じてご提供開始をさせていただきましたが如何でしたでしょうか?


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by wagnus. | 2010-10-26 23:19 | BELDEN音声ケーブル | Comments(0)

超高精度単線☆BELDEN 5320FJ Cable WAGNUS.special. 超高精度単線☆BELDEN 5320FJ RCA Cable 遂に発売

発売予告させていただきました通り、本日未明より弊社取り扱いのBELDENケーブルの新作を正式発売開始させて戴きました。

その圧倒的な仕様に驚愕されること間違いなしです。

18AWG2芯+アルミフォイルシールド+ドレイン線。FHDPE-発泡高密度ポリエチレン絶縁とPVCの赤色外皮構造。構造スタイルから、かのBELDEN 88760に酷似しておりますが、違いは非メッキの単線であることと絶縁体が発泡高密度ポリエチレン絶縁仕様であることと外皮がPVC(塩化ビニール)であること。この辺りの大きな構造の違いにより、音質傾向などは88760とは全く異なります(NEW GENERATION印字ケーブル)。

その名もBELDEN 5320FJの登場です。
今回はBELDEN 88760に引き続き、RCAケーブルタイプのみ「WAGNUS.special」として、接点およびハンダ選定の仕様を追求したタイプで販売となります!

http://page2.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/b114220098


そして更にXLRバランスタイプには今までにないラインナップのハンダセレクトを一気に網羅してご用意させていただきました。かなり驚きのラインナップでお届けです!

http://page6.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/f92124184


このケーブルの最大の特徴はなんといっても、高性能な絶縁体である発泡高密度ポリエチレン絶縁に包まれた。18AWGの単線仕様だということ。この組み合わせだからこそ為し得る。ファジークオリティ。そしてそれをWAGNUS.の製作エンジニアだからこそ、為し得るサウンドクオリティで皆様にお届けできればと思っております。

このケーブルも販売するに辺り、多種多様な実験を繰り返し。選び抜いた品でございます。


是非ご堪能いただければ幸いです。

尚、ご購入はYahoo!オークション経由、もしくは直接の御連絡によるオーダーもお受けいたしますので、宜しくどうぞお願い申し上げます。


WAGNUS.



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by wagnus. | 2010-10-20 02:11 | BELDEN音声ケーブル | Comments(0)

販売直前【さらにさらに仕様追記アリ】 新商品発売アナウンスです。

遂に実験に実験を重ねた、BELDEN plenum Cableシリーズの新商品を
10月20日に発売させていただきます


しかも今までのものとは一線を画すコンセプトと、
独特なサウンドデザインを施した力作で、
久しぶりの新作正式販売に相応しい逸品。


正直、かなり良いです。



■詳細ヒントを追記します

・今までのBELDENケーブルとは、そもそもの構造が違う
・BELDEN 88760と同じくRCAタイプのみ「WAGNUS.Special」仕様
・XLRタイプのハンダセレクトは、今までとは大幅に一新
・サウンドは音楽的な素養を追求
・かのヴィンテージケーブルを模範としている主旨もある(完全にそうではないが)



更に追記。

・絶縁体には発泡ポリエチレン仕様のオーディオグレードと似たよう仕様。  
  これは「LS PVC」などよりは圧倒的に
電気特性のよい素材で、テフロンに迫る電気特性。
・なんと芯線は単線です!


以上、是非乞うご期待くださいませ。
by wagnus. | 2010-10-19 04:30 | WAGNUS.全般 | Comments(0)

スタジオ用新PC到着。

昨日ついにオーダーしておりました、新PCが完成し到着致しました。
そしてずっと丸一にかけて、音楽制作およびMIX、MASTERING専用に使うソフトウェアを、インストールする作業を行っていましたが・・・

とにかく驚いたのは、今回WINDOWS 7の64bitのOSで作り、そのOSをSSDというフラッシュメモリタイプのディスクに入れたわけですが、これの効果は超絶で電源を入れてからWINDOWSの画面にいくまで、なんと僅か15秒!とんでもない早さにびっくりしました。

CPUも6コアタイプの為、どのような動作でも軽々とこなし、また今まで使っていたAMD OPTERON(サーバー用CPU)搭載マシンと違って、とことん静音なマシンです。耳を澄ましてようやく動作音がするくらいなもので、ファンノイズなど、ほぼ皆無。前までのブンブンと暴走族かっていうくらいなノイズを鳴らしていたマシンとは大違いです。笑

ただやはり時代は流れているもので、一応いろいろと今までのソフトウェアは使えはするのですが、諸々ソフトも買い換えやら買い足しが必要だな〜と思いました。

特にマスタリング用ソフトのSamplitudeを、最上位のSequoiaという、使い勝手・音質面において世界のプロエンジニアが使うソフトに買い換えるプランを実行に移す必要性が出てきたわけです。

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とはいえ、このソフトは最低でも30万円もする超高額ソフト。しかし、本当に良いものをクライアントにお届けするためには、必要な投資とおもって、近々導入予定です。

これで、新PC+ルビジウムマスタークロックTSRM-990+デジタルケーブルeRuby Proという高性能デジタル機器接続環境が最高潮になってきました。これに掛け合わせて、WAGNUS.Studioのアナログ機材にて、よりよいマスタリングやMIXINGや楽曲制作などを提供できるようになりました。

でも、まだ買わなければいけないものがいくつか・・・

あと大事なのは、結局は自信の技術と感性。
これを忘れずに精進したいと思います。
by wagnus. | 2010-10-15 03:01 | WAGNUS.のスタジオ機材 | Comments(0)

WAGNUS.Studioのメインとなる「NEW音楽制作PC」の構成を公開!

先日、数年来使っておりました、WAGNUS.studioの音楽制作用PCが壊れてしまい、遂に買い換えを行うこととなりました。そこで、色々な方にご相談させていただいたり、自分でも現在のPC事情を調べたりした結果、ようやく構成が決まりました。


構成は以下の通り。

CPU:AMD Phenom II X6 1090T 3.2GHz Black Edition BOX  
マザーボード:GA-890GPA-UD3H (rev. 2.0)     
ケース:Windy ALEXER VX2000 S-Black(BLACK ALUMITE) 
HDD:1TB×1  
SSD:128GB ×2台   
メモリー:8GB  
ビデオカード:Ultimate HD5550 1G DDR2 PCI-E HDMI/DVI-I/VGA
電源:ENERMAX EMG800EWT(800W)
光学ドライブ:DVR-SN24GSB
CPUクーラー:無双 (MUSOU)ver.III
Ieee1394b拡張カード:CIF-U2P4/FW8P3
OS:Windows 7 Professional 64bit


散々CPUをCore i7の6コアタイプにするか、AMD Phenom II X6にするかで悩んだのですが(値段差も相当あるので)色々と調べた結果、現状僕の使うCUBASE 5.5では6コアには最近になって対応したのだけど、一番の相違であるCore i7の最大のウリの「ハイパースレッディング・テクノロジー機能(仮想的にコアを2倍にする技術。6コアなら12コアに見せかける)」と、6コアなどのマルチコアを一緒に使うことが出来ないというのが決め手となり(実際CUBASE5.5では、ハイパースレッディングは非推奨でオフにしろという指示)、今回はAMD Phenom II X6 1090T 3.2GHz Black EditionにCPUを決定しました。

これで僕のスタジオPC遍歴でAMDのCPUマシン更新が進みました。
今まで、AMD Athlon 64→AMD Opteron dual×2と歩んできたAMD道。
更に突き進むようです。笑


そして今回の目玉の一つがSSDを2台搭載するという贅沢仕様な点です。SSDとは、ハードディスクの代わりにフラッシュメモリのドライブを使うことで、HDDよりも圧倒的に早くデータ読み込みができる優れもの(但し高額)。そこで1台をOS専用のSSDにしてOSの立ち上がりや読み取り取りを格段に早くし、もう1台を音楽プラグインソフトの重たいやつ中心に入れて読み取りを早くする大作戦。
これは効果覿面なハズ。

メモリもWindows 7 64bitマシンにするため、8G積む意味もでてきたし(32bitでは3Gまでしか認識されない)、ビデオカードもプラグイン表示の軽減を出来うる限り抑える仕様にするためにミドルクラスのビデオカードを増設しました。

あと僕はUSTREAM配信をしつつ公開マスタリングという新しい試みを今後も行う予定ですので、その際のUSTREAM画面表示をしながら行うときも、今までは固まってしまったりしたことがあったので、こいつが解消してくれそう。

(ちなみにUSTREAMメインマシンにしたい場合は、CPUをハイパースレッディング機能がストリーミングでは役に立つので必要なのだけど、そういうのはUSTREAM専用に購入したMacBook Pro(Core i7)があるのでそっちに任せます。)


他ではケースをALEXER VX2000 S-Black(Windy)にしました。
高いけど見た目重視。なんか最近僕が買い換えた愛車のMiniにも似ているし
HELIOSのコンソールとも似合いそうなのでコレ。
http://windy-online.com/case/alexer_vx/2000/index.html

そして今だからこそ出来る「静音化」も意識して、部品をチョイス。
そろそろ唸りを上げるマシンはやめよう・・。



さて、今回のテーマとして凄く重要なのは実はもっと他にあるのです。
それはPCの電源

以前より、ルビジウムマスタークロックTSRM-990を開発された、Toneflakeの佐藤俊雄さんと、PC電源の凄いのを作ろう〜というお話をしておりまして、僕のシステム用のを実験品として制作していただくという感じであります。

僕はそれにプラスして、内部配線をすごいものに改造してしまう予定です。PCの電源内部配線材は、あまり良い素材を使っていないので、それも効果があると踏んでいます。

それは、追々やっていくっていう感じで、ほんとは今回の構成でのPC電源はそこそこのでも良かったのですが、やはり比較をしなくちゃいけないだろうということもあり、結構いいものをチョイス。

ENERMAXの80GOLD規格をクリアした高安定性能がウリの
EMG800EWTをセレクト。
http://www.maxpoint.co.jp/product/emg800ewt.html

おそらくこんなもの眼中にないぜ的な、スーパー電源が仕上がると信じております。笑


ということで、まずはマスタリングのお仕事を頂戴しているので早くマシンを作ってもらわねば・・。

因みに、このスタジオ用のニューPCでの最初のマスタリングのお仕事でも、以前から僕が実験的に行っておりました、「世界初」のリアルタイムストリーミング配信で制作現場をお見せして、誰でもが立ち会って皆で楽しく楽曲が仕上がっていく課程を体験できる「音楽マスタリングUSTREAM」配信の御依頼を頂戴しました。

しかも、そのお客様は僕のマスタリングをUSTREAM配信をご覧いただき、信頼いただいてのご依頼でした。

うーん、まさに僕が今後やっていきたいことが、一つ実になったな〜と嬉しい気持ちです。それは音楽制作の現場を可視化することでの連鎖作用。音楽制作現場の今後の発展と可能性の足がかりになれたら嬉しいです。

今後は、こういった活動をもっと中心にやっていきたいと思っています。
by wagnus. | 2010-10-07 12:40 | WAGNUS.のスタジオ機材 | Comments(2)

BELDEN 83351E TRSフォンケーブルのお客様レビュー

この度、東京都にお住まいのA様より、お買いあげいただきました、BELDEN 83351EのTRS-TRSフォンケーブル(ご自宅スタジオ用途)の御感想を頂戴いたしましたので、以下掲載を行わせていただきます。

その後、当ケーブルをお気に入りいただきまして、マイクケーブルのBELDEN 83952もお買いあげいただきました。

それでは、以下レビューでございます。

A様有り難うございました。

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WAGNUS.

お世話になっております。先日ケーブルを購入させていただいた渥美です。

エージングが終わりまして、音に慣れてきたので感想をお送りいたします。

(感想)
・高音のキレ、伸びがすばらしい
 第一印象でも高音がすばらしいと思いましたが、エージングが進むにつれてさらによくなりました。
 特にキックのアタック、シンバルのクリアさ、スネアのなり、ギターの歪み(ドンシャリのシャリのあたり)のキレが印象的です。
 決して痛い音ではなく、よりクリアになることで臨場感が増す感じです。

・中音のリアルさ
 ボーカルがよりリアルになった印象を受けました。解像度が増したことで在るべき位置にボーカルがいてコーラスとの絡みがはっきりわかります。

・低音の引き締まり
 高音の変化の印象が強くて、最初はあまり気になりませんでしたが、低音の引き締まりがすごいです。
 かなりタイトな音になったと思います。
 逆に低音が引き締まったから高音が伸びたのかなと思いました。
 

使用環境はオーディオIO⇔パワーアンプの接続で使用しております。

この度はすばらしいケーブルをありがとうございました。

ボーカルマイク用のケーブルを探していますので、
また機会がございましたらよろしくお願い致します。


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by wagnus. | 2010-10-05 22:33 | お客様レビュー | Comments(0)

BELDEN 8412の真実と8770との比較

日本ではすっかりメジャーとなりました米国BELDEN社の8412番ケーブルのお話を今回はしようと思います。

昨今、このBELDEN 8412ケーブルは日本の音楽業界ではメジャーの地位を築き、ギターケーブル用・ベースケーブル用といった楽器用から、オーディオ用の音声信号用としても幅広く使われるようになりました。

実はこのケーブルの設計はものすごく古いもので、だいたい1950年代〜60年代の設計物ということをご存じでしょうか?それだけ歴史の古いケーブルで、元来はマイク用・レコーディング用のケーブルとして設計されたローインピーダンスケーブルです。

また各所で見かける「海外スタジオの定番」という記述や、「フラットな音」という記述は実は全て真実ではない、ということも下記をご覧いただければお判りになるかと思います。


BELDEN 8412の構造は絶縁体に耐老化性・電気的性質・耐油性に強いゴムであるEDMP(エチレンプロピレンジエンゴム)を使用したもので、太さは20AWG×2芯+シールド。外皮もEDMPでつくられており、独特のゴム質感があります。

EDMPは「電気的性質が良い」とはいえゴムの中での話しで、その電気特性は現代のスタジオ用ケーブル類(MogamiやCanare等)に使われているポリエチレンやポリプロピレンや、BELDEN 88760やその他のプレナムケーブルシリーズに使われているテフロン系と比較すると、比誘電率、電気抵抗的には相当よくない部類となり、電気特性をマイナスなく伝送することはできず、フラットに音を伝達できる構造にはありません。

サウンドは基本的には絶縁抵抗から起こる、超高域と中域減衰〜錫メッキによる効果で中高域にピークが出てドンシャリとなります。

こういった素材は、昔のリボンマイクに付属されていたケーブルなどと構造が酷似しており、云ってみればBELDEN 8412の構造自体はヴィンテージケーブルのようなものといえます。その代わり、ウォーム質感を持たせたいマイクなどにはハンダとの組み合わせで、良いアナログサウンドなケーブルが作れます。またギターケーブルとしても悪くはないのですが(得にJAZZ系にはヴィンテージハンダとのマッチングで合うかもしれません)、弊社ではどちらかといえば、ベースケーブルとしてお薦めします。ちょうど、このドンシャリ具合がベースの帯域にマッチして、非常にエッジがありパワフルな低音を響かせてくれます。また、オーディオ用ケーブルとしてでしたら、このドンシャリ具合が結構ROCKなサウンドになるので、そういった音楽の視聴時や制作時にはお薦めかもしれません。ただし、スタジオモニターケーブルとしての使用は御法度です。これだけはやめるべしです。


ところで、よく間違われるお話としては、BELDENのケーブルだから、BELDENブランドのサウンドがする筈、という認識。

例えば、オヤイデ電気さんが制作されているブランドのケーブルは、PCOCC-Aなどの導体を使われているため、中高域のキラッとし、且つ芯のあるサウンドが特徴で、そのブランドイメージが定着しているかと思いますが、ことBELDENのケーブルにはそれは当てはまりません。

というのは、BELDENは元来は「工業用ケーブルメーカー」です。その為、実に数100種類のケーブル型番が存在し、それぞれの用途として使われています。もちろん、その用途によって、ケーブルの構造は全く別モノとなります。ケーブルの音質というのは、導体の太さ、導体の銅構造、導体のメッキの種類、絶縁体の種類、芯線の数、シールドの構造、内部ジオメトリー、外皮材質などの多岐に渡る構造が総括的に音質に還元されます。そうなると、当然ですがBELDENのように数100もあるケーブルが同じ傾向な音質になりうることはないのです。実際、弊社でも多くのBELDENケーブルを取り扱ってまいりましたが、同じサウンドというものは、1つとしてありませんでした。(むろん、シリーズものとしては構造が近いものは音質傾向は近くなります)

ちなみに弊社で取り扱っている、BELDENの「オーディオ用ケーブル」登録のBELDEN 8770と、BELDEN 8412の比較をしますと、8770は絶縁体にポリエチレンというホームオーディオ用ケーブルやスタジオ用ケーブルでは定番の高品質な素材を使っている為、電気抵抗においてはかなり優秀で、フラットレスポンスに近いサウンドとなります。また太さも18AWGと太く、それがそのまま音の太さに反映されます。ですので、両者を比較すると8770の方が全帯域において太くクセが少なめで、しっかりとしたサウンド。ということになります。

ケーブルとは基本的に、いかに電気的ロスを減らして、信号を伝達するかということがポイントとなるため、電気抵抗の強い素材と構造をもつBELDEN 8412はフラットに電気信号を伝えることは難しいというのが本当のところです。


先に海外のスタジオの定番といわれていることも真実ではないと記述しましたが、海外の・・得にアメリカのスタジオで一番使われているケーブルは、実は日本のMOGAMI製ケーブルです。MOGAMIのケーブルは安価で且つ電気特性の良い構造で作られており、導体メッキもなくクセの少ないOFC銅仕様。音質もブライトで扱いやすく、また柔軟性や外皮カラーバリエーションに長けているので、アメリカのスタジオでは非常によく使われています。また日本のスタジオの多くもMOGAMIが使われています。BELDENの8412を引き回しているスタジオは、おそらく米国ではほぼ皆無でしょう。

ただし、MOGAMI以外でもBELDEN製のケーブルで更にフラット特性に長けたケーブルは多くあります。弊社で取り扱っている89418や88760や83320Eなどなど。またポータブルオーディオなどでも相当に良いケーブルが制作可能です。定番に囚われないで、新しい発見をしていき、更に良いシステムを追求するのは、とても前向きで良いと思います。あとはどれを選ぶか次第でしょう。

BELDEN 8412
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BELDEN 8770
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by wagnus. | 2010-10-01 14:05 | BELDEN音質比較 | Comments(0)
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